長らく続いた今年の連休。
今年は、思い切って土作りの勉強会を開いてみました。
お天気に恵まれて、お越しいただいた皆さんと穏やかな風を感じながら、良き時間を共に出来ました。我が家の庭というか森で一休みの風景。
それぞれ熱い想いを秘めた方ばかりが集ってくれました。エネルギーに満ちていて、森に畑に氣が巡る!ありがとうございました。
今回は微生物と植物との共生関係を中心にお話ししました。糸状菌(キノコ菌)と植物が数億年かけて築いたお互いを生かす関係、目に見える地上の世界だけでなく見えない地下の世界を想像すると、また違った観点から畑が見えてくる気がします。
2010年から取り組んでいる炭素循環農法(略して『たんじゅん農法』)の資料を作り皆さんにお渡ししました。下記は、その一部です。
《メリット》
・窒素分を入れないので水質汚染を起こさない
・各植物で肥料分の違いを考えなくても良い
・土壌の団粒化が速い
・収量が上がる
・干ばつに強い
・野菜の味が良くなる
・虫害が減る
《デメリット》
・春作が難しい→冬の寒さで糸状菌が活性化していないため
・大雨が続くと糸状菌が窒息し一時的に畑が腐敗する
(梅雨時期のような、しとしと雨で は問題無し)
これから就農しようと考えてる方もいて、どうしても楽しいだけでない農業の大変さを語っていた様な・・・。
プロの農業者は自分の経験から導き出す匙加減や同業者との情報交換を通じて、土作りのレシピを持っています。
いちばんの要は、継続して作り続けてゆくこと。
うちでは農法を謳っていますが、まずは、慣行、有機、自然、どんな形態でも、作り続けている農家さんを尊敬しています。農法云々以前に沢山の栽培技術有りきなのが、痛いほどわかっているから。あー、イタイイタイと丸12年・・笑
その点を踏まえての炭素循環農法の面白みがあります。
山里の木々を活かした根っこワーク!に着目した世界。
また、キノコ工場で廃棄物として出される資材を有効利用できること。
うちで安価で買わせて頂くキノコ工場さんでは、数年前、炭素循環農法のお仲間さんがたんじゅん農法の指導者である「田舎モンさん」を呼び、勉強会を開かれるほどご理解を深められています。
菌を介して繋がり合う喜びが、まだまだ拡がってゆく予感・・!
イベント当日の写真が撮れず、前日の廃菌床畑の様子を。子供達のお手伝い?の一枚。
私達を取り囲む山の樹々達の菌を介した足下のおしゃべりは、饒舌らしい。
耳を傾けてみるこの時間が愛おしい。
乳児ちゃんから小さなお客様たちとお母さんと本を巡る憩いのひと時。
取っておいてよかった。
個人的に連休中の私のやすらぎにもなりました。また、おいでね。
また、機会をみつけて開催しますね!
ありがとうございます。
#炭素循環農法